【日本遺産の石見神楽を鑑賞!】浜田の夜神楽週末公演
2024年03月25日 公開

由緒ある荘厳な神社で石見神楽の定期公演が楽しめるという、浜田の夜神楽週末公演会場「三宮神社」で、「松原神楽社中」さんの神楽を堪能! 担当ちはる&KAOによる神楽鑑賞レポ記事です。(2019年9月14日取材)
いざ、夜神楽会場「三宮神社」へ
秋祭りでの奉納神楽さながらに、荘厳な神社の中で行われる、「浜田の夜神楽週末公演」は、三宮神社と呼ばれる由緒ある神社の境内で、毎週土曜に開催されます。
開演の1時間前ぐらいから続々と人が集まり、多くのお客さんで埋まる会場は、舞台上方にある提灯の「夜神楽週末公演」の文字が赤く浮かんで揺れています。
神楽が始まる前の「呼び太鼓」では集まった皆さんもそわそわしだして、気持ちが高ぶっていくのを感じました! 座椅子がいくつか用意されており、長時間座る事が難しい方でもストレスなく見ることが出来そうです。
座布団を持参する方もいらっしゃって、常連や観光客の皆さんで会場が埋まってきています。石見神楽の楽しみは、観客同士が肩を寄せ合って、同じ時間を共有できることだったりするんです。
この日の上演は三隅町の松原神楽社中さん。「恵比須」「塵輪」の2演目を堪能しました。
石見神楽のルーツはお祭りでの奉納。氏子の皆さんが肩を寄せ合ってわが町の神楽の一夜を楽しむのと一緒です。この夜神楽公演では、観光客の皆さんもそれが体験できる貴重な場所なんです!
いよいよ開演! 浜田の夜神楽公演
石見神楽の演目が始まる前に行われる「演目台本」には乗っていない!? 演目です。
「発声」は、横笛のソロパートから始まります。横笛は唯一のメロディを奏する楽で、秋の哀愁漂う音色が響きます(地元の方にはお馴染みの音色ですね)。笛の高い音が私たちの陶酔を誘います。
笛の後に大太鼓・小太鼓・手拍子が続き音でだけでなくお腹の中までドーン!と響くような振動を感じることが出来ます。大太鼓の方のバチさばきにも注目ですよ!
やはり、このお囃子が聞こえると神楽の始まりを感じます。「発声」は、これから神楽を始める舞子と、観客の皆さんの心が一つに合わさるように、行われるのではないかなと思います。
【1演目目】にこやかな「恵比寿」に酔いしれる
恵比寿様は、魚をおびき寄せるために会場のあっちこっちで “飴撒いてウェーブ“ が起こるほど熱気に包まれました!(この日は活きの良い魚が沢山いるようです。) 担当も松原社中さんの演じ手の柔らかい動きと、奏楽とのメリハリがとてもリズミカルで、心地よく、心酔してしまうほどでしたよ!神楽の鬼を怖がる子どもたちでも「恵比寿なら見る!」と言うほどの人気っぷり。 会場からは御捻りもあり、最後までとっても盛り上がりました!(パチパチ)
恵比寿 ダイジェスト動画
【2演目目】激しい!破天荒な8ビート!!「塵輪」
いよいよ鬼の登場する演目、楽しい和やかな「恵比寿」とは打って変わり、ピリッとした空気で、観客の皆さんの気持ちが高まります。最初は神舞い。仲哀天皇とその家来の高麻呂がゆったりと舞います。お面も凜々しいし、衣裳も豪華。じっくりと見入ってしまいました。
そして、いよいよお囃子が激しくなり、いよいよ鬼2匹登場!激しい鬼の破天荒な舞いが繰り広げられ、会場の熱が一気にヒートアップ。熱〜い舞いが繰り広げられましたょ。恐ろしい鬼達を勇敢に退治する神2人。松原神楽社中さんの舞いに担当も魅了されっぱなしでした。
そして、なんといってもお囃子がスゴい!バチをクルクル振り回し、ものすごい迫力で大太鼓を叩くんです。小太鼓や手拍子の方(かた)も大きくかけ声を出しながら、笛は美しいメロディーで、舞い全体を速度の速い8ビートで盛り上げます(八調子神楽といわれる由縁です)。そういう全力感が、松原神楽社中さんの醍醐味の一つで、見ていて胸をすく神楽なんだなと思いました。
会場一体となって、かけ声も上がり盛り上がりました!終了後は大拍手!!お見事でした(パチパチパチ!!!!!!!)
あとがき
今回は、浜田の夜神楽週末公演で、松原神楽社中さんの素晴らしい舞いを鑑賞させていただきましたが、石見地方、どの神楽団体も独自の特色を持って、日々練習や奉納・上演に励んでいます。このレポは、130ある石見神楽団体の中のほんの一角。私たちレポ隊も、行くところ行くところで新しい発見があり、毎回感動させられるんです。ぜひ、皆さんもそんな魅力的な神楽旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
(主催:浜田市・浜田市観光協会:浜田の夜神楽公演 8月14日取材 文:ちはる 写真:KAO)
Column

三宮神社夜神楽公演の開始前、楽屋に潜入。代表の野上尚雄さんにご挨拶頂きました。 松原神楽社中は、浜田市三隅町岡見の松原地区で、昭和55年に10人あまりの地元有志が集い結成された社中だそうです。
結成メンバーの野上さん、しかし・・・(楽屋を見回すと皆さん若い方がたくさん、しかも上演前でピリッとした空気・・・)初期メンバーから次の代へと受け継がれ、若い舞子がこうして真剣に松原の舞いを追求しているんだなと感じました。 現在は約30名で活動されており、松原神楽社中さんの見どころである、迫力のある舞やお囃子が特徴とのこと。特にお囃子は圧巻で、大太鼓の音が直接お腹に響き渡って、この衝撃が1週間残ってしまうくらいの、ド迫力でした。 舞いの十八番は、「十羅刹女」や「天神」、「頼政」など数ある演目の中でも『石神(いわがみ)』が特に力を入れている演目とのこと。
石見地方・石見神楽などの地名『石見』の由縁たる物語を神楽化した松原神楽社中唯一のオリジナル演目です。この演目を発足2・3年目より手がけ、現在まで大切に舞われているとのこと。 古きを大事にし、新しい事にも挑戦する松原神楽社中。今後の活躍に目が離せません。
浜田の夜神楽週末公演 PR動画

































